正しい舌の位置とは?
皆さんは、正しい舌の位置をご存知でしょうか?おそらく、舌の位置に関して深く考えたり、意識したりしたことはあまりないかと思いますが、舌が誤った位置に固定されると、さまざまなお口のトラブルを引き起こすことがあるため要注意です。そこで今回は、正しい舌の位置についてわかりやすく解説します。
お口の天井に触れている状態
舌の正しい位置は、口腔内の天井である口蓋(こうがい)に舌が触れている状態です。安静時にこの状態が維持されていない場合は、舌の位置異常が疑われます。その背景には、口呼吸や舌突出癖などの習慣、出っ歯や開咬(かいこう)といった歯並びの異常が潜んでいるかもしれません。
舌の位置が異常だとどうなる?
舌の位置が異常な「低位舌(ていいぜつ)」と呼ばれる状態が習慣化すると、舌が後方に下がる舌根沈下(ぜっこんちんか)が生じやすくなります。睡眠時にそれが起こると気道を閉塞し、睡眠時無呼吸症候群を発症することもあるのです。発育期においては、低位舌が顎骨の発育を遅らせて叢生を引き起こします。
まとめ
このように、舌は本来、お口の中の天井部分である口蓋に接していなければなりません。それが低い位置に固定されている場合は、いろいろなトラブルを引き起こしかねないので、早急に改善する必要があります。舌の位置異常の改善方法や治療方法はケースによって異なることから、まずは歯医者さんに相談することから始めましょう。